見てはいけない 乗せてもいけない

同業他社から移籍して〇年

 

職場での私の前の座席はずーっと空席

でもコロナ禍で状況が変わった

 

密集回避と

万が一感染者が発生した場合に備えた分散勤務

 

で、他フロアから前の座席に異動してきたのは

亜麻色の髪のアラサー女性

 

小柄で(150㎝以下)で瘦せ型

でも食欲は旺盛で、もっぱら

お菓子類を摘まみながら仕事をしている

 

そんなアラサーさんは

身体のとある部位に重力による負荷がかかり

肩が凝り疲れてしまうようで

 

机上にその部位を乗せて休息をする癖がある

 

初めて見た時はびっくり仰天した

 

こりゃ~「見てはいけものだな」と思い

意識して視線は外していた

 

もっとも

目の前の席にイケメンが座っていたら

そのようなことはしないのであろうし

 

キモイのが座っていても同じだろうから

 

私は存在感が薄いのだろう・・・

と、勝手に解釈していた

 

ある時期からアラサーさんは

休暇を取ることが増えた

 

私も気になってはいたが

個人的事情であろうから質問するのも

失礼だろうと考えた

 

新年度が始まり

もうすぐGWになる頃

 

営業外回りから夕刻に出勤したら

フロアにはアラサーさんしかいなかった

 

着座してすぐに「tnkado2さん」と声を掛けられ

「私退職することになりました」と言われた

 

「えっ!」

「まじでっか!」

(「何で?」という質問は意識してしないでおいた

云いたいのならば、聞かずとも話してくれるであろうし

云いたくないのであれば、聞かないことも必要だから)

 

「有給消化するんでしょ?」と質問したら

「はい」

「なので〇月〇日が実務勤務する最終日です」と

寂しげな表情をしながら教えてくれた

 

休暇の取り方から推察すると

近親者の介護関係が退職の要因かな?と

個人的には思ったが

 

アラサーさんと同世代の同僚の方に聞くと

仕事への嫌気もあった・・・と

 

まっ

退職理由は1つに限るわけではないのが当たり前

 

彼女は今何をしているのだろうか?

と、ふと思った

 

 

「人間至る処青山有り」

 

「青山」は「墓」の意味なので

直訳すると「人の墓場はどこにでもある」

 

転じて

「人の死に場所はどこにでもあるのだから

やりたい事をやりなさい」という主旨の

はなむけの言葉

 

そういえば

拝読しているブログに「11月2日は死者の日」という

記述があった

 

今日は思いついた「たわごと」を書いてしまった

 

サード・アイの続きを考えなきゃいけねえな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サード・アイ(第三の眼) ~2~

その子は本殿へ上がる階段まで来ると

くるりと向きを変え、階段に腰かけた

 

デイパックの中をゴソゴソしていたと思ったら

菓子袋を二つ取り出した

 

すると

“”ボッ“”と、その子より二つほど下の階段に「疾風」と「隼」が現れ

物欲しそうな眼付きでお座りをしている

 

その子は菓子袋の封を開けて

「疾風」と「隼」の前に置いた

 

「待て、待て、マテ・・・」と、その子が制止しようとするが

二体?は待てずに、袋に口を突っ込んでボリボリと食べ始めた

 

「あ~ぁ」「お前らは相変わらず品がないな~」とその子がつぶやいた

 

やがて二体?が食べ終えると、

その子は

「前払いで今日の報酬は払ったから、よろしくな!」と云い

「疾風」はゲップをしながらうなずき

「隼」は縦に首を振った

 

それから数時間後

 

一日に二回

夜明け前の夜空が青から赤に変わる一瞬と

暮れなずむ夜の帳が降りてくる刹那に

人が暮らすこの世と

人では無い彼らが住むアチラとがつながる

「Blue moment(ブルーモーメント)」と

呼ばれる“”時“”がある

 

人里を見下ろす山の頂(いただき)から

秋の乾いた風がピューっと吹いた

 

「来るぞ!」と、疾風が云った刹那

 

ヒトの眼には見えない風の回廊(コリドー:通り道)を

神社の屋根にある「鰹木」かつおぎ:屋根の上に乗っている丸太のようなもの)

に向かい、「隼」の張った結界を突き抜け「何か」が飛んできた

 

「何か」は銀杏の枝を大きく揺らし 

次に鳥居に飾ってある「しめ縄の玉垂れ」を揺らすと

そのまま境内を出て参道を一気に下ると麓の街まで駆け降りた

 

 

サード・アイ(第三の眼) ~1~

気象庁が統計を取り始めて以来の

気温に関する記録が毎日各地で更新される異常なまでの暑さは

葉月(8月)から長月(9月)に変わる頃には収まるだろうという予想は外れ

秋の彼岸を過ぎた頃に少しばかり落ち着き

今年の秋は短いか?ひょっとしたら来ないのではないか?と思っていたら

暦が神無月(10月)に変わる頃には、例年通りの気候に戻った

 

稲刈りが終わった田圃では、蝗(イナゴ)が飛び跳ね

農家の庭先の柿の木は

あまりの寒暖差で、ついこの間までは青かった実は一気に橙色に色づき

秋の味覚を楽しもうとする烏が狙っていた

 

遠くの中学校で行われている運動会の歓声が、乾いた秋の空気に乗って聞こえ

穏やかな秋晴れの休日は、温かい食べ物を求める人出で拉麺店の駐車場が混雑している

 

ジーパンに薄手の上着を羽織おり

自転車に乗った子が神社の入り口で止まった

 

そのセミロングの子は

自転車の鍵を掛けると背負っていたバックパックを手に持ち替え

鳥居に向かい歩き出した

 

鳥居の前には、向かって右側には阿形(口を開いている)の無角の

左側には吽形(口を閉じている)の有角の胡魔狗(狛犬)が鎮座している

 

この胡魔狗、右側は名を「疾風(はやて)」といい左側は「隼(はやと)」と云う

 

セミロングの子が胡魔狗に近づくと

「疾風」の口が閉じ、眼がギョロッと一回転して周囲を見渡し

「隼」の角がピカッと閃光を放ち境内に結界が張られた

 

セミロングの子の眉間にズキッと軽い痛みが走り

薄っすらとサード・アイが開くと

その子は歩みを止めることなく結界をまたぎ境内に入った

 

 

 

 

 

サード・アイ(第三の眼) ~プロローグ~

左右の眉毛のちょうど真ん中あたり

つまりは「眉間」に

ヒトには誰でも「サード・アイ」(第三の眼)がある

 

何をやっても上手くいかない日は

「サード・アイ」(第三の眼)は完全に閉じていて

 

逆に、

何をやっても上手に事が運ぶような時は

「サード・アイ」(第三の眼)は全開だ

 

これは「サード・アイ」(第三の眼)を

自由に開閉できる特技能力を持った

アイツの物語である

 

 

 

 

 

 

 

漬ける

木綿豆腐は一晩重しをして水抜きしたものを

適当にスライスして

 

ズッキーニは斜めに切って軽く素焼き

 

後は「めんつゆ」に漬けるだけ

 

最近「漬けるだけ」調理にハマっています

 

 

 

 

常識と非常識のはざま

本業は保険代理店業です

 

20年以上前のことですが・・・

 

他代理店の引継ぎ事案

1回目のご連絡で、18時頃にお電話を差し上げたところ

「非常識な時間に連絡するな!」

「昼休み時間にかけて来い!」

 

翌日

2回目のご連絡

12:10以降に数回お電話

12:50時にようやく応答いただけたと思ったら

「昼休み時間にかけて来いと言っただろう!」とお怒り

 

その方曰く

食品製造業で午前3時から始業なので

昼休み時間とは「10:30AM~11:00過ぎくらいのこと」であり

「それが常識」というものだそうだ・・・

 

常識とはムズカシイものだと悟った

 

「ケーキの切れない非行少年たち」を読んで

「元ヤクの売人」

(現在刑期を終え社会復帰している)の方と

対面にて話をする機会があった

 

その方(20代前半)と話をしていて

「ケーキの切れない非行少年たち」の内容と

義務教育課程の公立学校の教員の方の話を思い出し

 

同級生で

義務教育課程では無く、偏差値という

学力が一定の幅である高校の教員を選択したヤツの話を思い出した

 

「ケーキの切れない非行少年たち」

関心のある方は漫画版(無料立ち読み)を

のぞいてみては?と思う